死神が待ったをかけた男

WarrenZevon

もうすぐ影が零れ落ち、息ができなくなる
君を残して逝くとしても
それは愛していないということじゃないんだ
しばらくの間、僕を君の心に
留まらせておくれ

Warren Zevon(1947〜2003)
9月7日ロスの自宅で静かに息を引き取りました。



「TheWind」
Warrenの魅力
プロフィール
ディスコグラフィー
Warren Gallery

hirokoのBootleg

「TheWind」
1.DIRTY LIFE AND TIMES
2.DISORDER IN THE HOUSE
3.KNOCKIN' ON THRE HEAVEN'S DOOR
4.NUMB AS A STATUE
5.SHE'S TOO GOOG TO ME
6.PRISON GROVE
7.AL AMOR DE MI VIDA
8.THE REST OF THE NIGHT
9.PLEASE STAY
10.RUB ME RAW
11.KEEP ME IN YOUR HEART

He Done it!
彼はやってのけた。
2002年8月悪性の肺がん末期と診断を下され、よもや2ケ月という命と噂が広まり、世界中のWarrenファンを絶望のどん底に突き落として以来、9月彼は残された日々を家族や愛してくれた友達たちと過ごす、そして最後のアルバムを残すために費やすと大胆な宣言をした。
当初はこのような無謀な試みが果たして実現できるのか?
アルバム途中で打ち切りになるのではないのかと誰もが疑っていた。
何せ末期症状であるにも関わらず、一切の治療を拒み、ひたすら痛み止めと吐き気止めを投与しながらのプロジェクトである。
「死」そのものに強烈な怒りを覚える彼こそのその意思と頑固さが死神に待ったをかけたかのようだ。
「The Wind」プロジェクトにはアウトローで孤独な彼とは対照的にいつもながらの大勢の豪華な友人たちが参加し、その人望を裏付けている。
(Jackson Browne,David Lindley,Tom Petty,Timothy BSchmit,Bruce Springsteen,John waite,Joe Walsh,Emmylou Harris,Don Henley,Ry Cooder etc...)
8月26日の正式リリースから一足お先にWarrenの新銀盤を手にしている。
「Dirty Life And Times」は自らの人生を振り返ってしみじみと歌い上げている。
なんともいえない感情がこみ上げてくる。

プロデュースにあったのは1972年以来の付き合いのCalderon氏、Zevonの息子のジョーダン氏も加わっている。
「新しいアルバムを作りたいんだ」とWarrenから頼まれるが、昨年の悲惨なニュースを告白されたCalderon氏は彼にメキシコへ行って何もかも忘れてビーチで寝転がったら・・・?それともアルバムを作りたいのか?
と問いただした。
数日後、Warrenは「やっぱり作りたいんだ」でプロジェクトは開始された。

ドラムのジム・ケルトナーは、今までに数多くのセッションを行ってきたが、セッションの最中に感動で涙をこぼすなんてことはこれで2度しかないよ。
ボブ・ディランの名曲KNOCKIN' ON THRE HEAVEN'S DOORでWarrenはOpen Up! Open Up! For me!と歌っている。


もうこれが最後?なんや?
絶品のアルバムである。

            




Warrenの魅力

hirokoにとってのWarren Zevonの魅力・・・・
これは彼が「男」を感じさせる数少ないアーチストの一人であるからだ。
ロシアからの移民の父とスコティッシュ・ウェルシュの母から受け継いだ高度なクラシック音楽の要素と鋭いユーモアのセンスを輝かせる文感が、彼の音楽にモロにかぶさっている。
初めてWarrenを聴いたのはリアルタイムではなかった。
「Roland The Hedless Thompson Gunner」を始めて耳にした時のことを今でも鮮明に覚えている。
「え?えっ?この人一体誰ぁれ?」
静かなピアノのメロディーにかぶさるその「歌詞」は歌の歌詞という領域というか限界をはるかに超えて、短編小説を読んでいる感覚に陥ってしまった。
そうなのだ。
彼の作る歌詞はストーリー性を持っていて、快いメロディーと共に聴者を物語りのど真ん中へといざなってくれるのだ。
あたかも自分がRolandとなってCIAに追われながらも戦地へ赴く兵士になったかのように・・・世界中を渡り歩く。

初めてロンドンを訪れたとき、ソーホーの中華街を歩いた。
そう!浮かんできたのはあのアフゥー!ロンドンの狼男。
チャオメン(焼きそば)こそ食べはしなかったが、この軽快なリズムと狼男の遠吠えアフゥー!がまさにこのストリートにしっくりはまっていて、ヘラヘラと笑ったのを思い出した。
若い頃のWarrenはまさにこの狼男さながらのゾクゾクさせる魅力がある。
こんな狼男ならかみ殺されたっていい。
残念ながら知的でアウトローなこんな魅力に満ちた狼男はソーホーには存在しないが・・・・

さて、彼の音楽を聴いていると、第一に挙げたくなるのがその「声」の魅力である。
低音の濁声、高音のかすれたやすりのような声、Rock’n Rollでぶっちぎる「はぁ!」とか「うっー!」「いぇい!」を発するときのそのセクシーな男らしい声、まるで彼の声が体の一部に入り込んでくる感覚を覚えてしまう。
ま、女ならではの感覚かな?
まぁとにかく彼の声はゾクゾクするほどのセキシーさを持っている。
第二に挙げるのは、そのしっかりとしたクラシック音楽を土台としたピアノの美しさである。
彼の容貌を見て、どこからこんな繊細できらびやかなメロディーが奏でられるのだろうか?と不思議なくらい彼の奏でるピアノはクリスタルで実に素晴らしいタッチだ。
シンガーソングライター、ロックンローラーで彼の右に出るピアニストはまずは思いつかない。
そして意味不明で理解が困難な歌詞。
独特のブラック・ユーモアこいつを100%理解するには相当の年月を要する。
何しろネイティブ・スピーカーですら理解するのが困難だと言われているのだから、仕方あるまいが・・・
かなり高度である。
不器用で無骨な男の作り出すメロディーと歌詞。
まさに彼の人生そのものを歌ったものが多い。
ハードボイルド的で孤独を愛しながらも彼の周りには距離を保ちならがら、尊敬すら抱きながらの友人が数多い。
そんな信望の厚い中身の濃い男、賢すぎるゆえに生き方が下手な人。
それがWarren Zevonだとhirokoは思っている。

新作で、これが最後の「The Wild」を成し遂げた。
心から拍手を送って彼の人生を称えたい。
もう現世で「死」を憎むこともなくなるだろう。
大好きなウォッカと愛する音楽に埋もれながら、墓場で死神とダンスを踊りながら、タバコをくわえたWarrenが笑っている姿がチラつき始めた。
でもまだ・・・・逝かないで!





プロフィール

Warren Zevonは1947年1月24日シカゴにて、ロシア系ユダヤ人であるWilliam(アメリカへ移民した)とスコテッィッシュ系ウエルシュである母Beverlyとの間に生まれた一人っ子。
子供の頃のwarrenは学校ではいつもトップクラスに位置していた。
中学の頃、ロスに移り住んだ彼は独学でピアノを練習したが、後にかの有名な天才作曲家ストラビンスキーに出会う結果となる。
Rockファンであれば「展覧会の絵」のムソルグスキー同様にこのストラビンスキー「火の鳥」も一度は耳にしたことがあるだろう。
だが、直接ストラビンスキーに学んだということではなく、彼の生徒の一人が彼に教え込んだというのが真相らしい・・・
ロシア系の父はアルコール依存症でウォッカを煽って街から街を転々としていたせいもあり、彼は学業に対して興味が失せる結果となり、Gatarade高校を途中でドロップアウトしてしまう。
最もその学校の教科システムに反感を抱いたせいとも言われているが・・・・

クラシック音楽で育ったWarrenも時代に影響され第二のボブ・ディランを目指してNYへと向かうが、うまくいかず結局ロスに戻り1965年にはTule Livingstonと共に地元で音楽活動を開始する。
タートルズに曲を提供したりして意欲的に曲を作ったが1968年にはコーヒーショップで歌う彼は殆ど音楽を諦めかけていた。
1970年についに彼はデビューアルバム「Wanted Dead Or Alive」を世に送り出した。
その中の「She Quit Me」じは映画「真夜中のカウボーイ」のサウンドトラックに収録され、注目を浴びた。
この映画はジョン・ボイドとダスティン・ホフマンが演じ、監督がジョン・スレンジャーだった。
映画の挿入歌で注目こそ浴びたが、アルバムとしての売れ行きはさっぱりだった。
意気消沈した彼は1972年から1974年にかけて一人スペインへと放浪の旅に出る。
スペインではバーでピアノを弾いていた。
そのバーのオーナーこそ、彼と「Roland The Hedless Thompson Gunner」を共作したDavid Dindellである。
スペインへ旅立つ以前から17歳にして天才ソングライターとして名を挙げていたJacshon Browneを親友として持っていた彼はジャクソンからのアメリカへと戻ってアルバムを出すように強い勧誘を受ける。
ジャクソン・ブラウンは彼のために所属するアサイラムのプロデューサーと話をつけ、ジャクソン自らのプロデュースの元1976年、「Warren Zevon/さすらい」を発表する。
リンダ・ロンシュタッドに曲を提供したりするなど、彼の作品はアサイラム系アーチストたちとの交流が盛んだった。
特に親友のジャクソン・ブラウンと実に長い付き合いで、1976年12月8日のアムステルダムでのラジオ番組で共演したブートレグはまさに貴重版だ。
「Offender Meets The Pritender」(犯罪者と偽善者の出会い)

2年後には「Exatable Man」を発表し、ロンドンの狼男で注目を浴びる。
このアルバムは後世に残るアルバムとして名高いものとなった。
その後2年おきというコンスタントなアルバム作りを繰り返すのだが、売れ行きがイマイチで、ついにはレコード会社から契約を破棄されることになる。
そのショックが大きく、その後の彼は父譲りのアルコール依存症に陥ってしまい、世捨て人同様の生活となる。

5年間のすさんだブランクを打ち破って、warrenはヴァージンと契約を交わした後1987年、ユーモラスで繊細で知的でそしてRock色の濃いパワフルなアルバム「Sentimental Hygine」を発表する。
REM、ニールヤング、ドンヘンリー、ワディーワクテル、デヴィッド・リンドレーなどなど、豪華メンバーが加わっている。

2年後のTransverse CityにおいてもREM,ニールヤング、チックコリアを始めとする豪華なメンバーで固めている。

その後の彼は何度となく再びレコード会社を変えてはアルバムを発表していた矢先、2002年、肺がん末期と診断され、彼は最後のアルバム作成を決意するに至っている。




ディスコグラフィー
1969 Wanted Dead or Alive

Wanted Dead or Alive
Hitchhikin' Woman
She Quit Me
Calcutta
Iko-Iko
Traveling in the Lightning
Tule's Blues
Bullet for Ramona
Gorilla
Fiery Emblems
     
1976 Warren Zevon

Frank and Jesse James
Mama Couldn't Be Persuaded
Backs Turned Looking
Down the Path
Hasten Down the Wind
Poor, Poor Pitiful Me
French Inhaler
Mohammed's Radio
I'll Sleep When I'm Dead
Carmelita
Join Me in L.A.
Desperados Under the Eaves
     
1978 Excitable Boy

Johnny Strikes up the Band
Roland the Headless
Thompson Gunner
Excitable Boy
Werewolves of London
Accidentally Like a Martyr
Night Time in the Switching Yard
Veracruz
Tenderness on the Block
Lawyers, Guns and Money
     
1980

Bad Luck Streak
In Dancing School

 

Bad Luck Streak in Dancing School
Certain Girl
Jungle Work
Empty-Handed Heart
Interlude No. 1
Play It All Night Long
Jeannie Needs a Shooter
Interlude No. 2
Bill Lee
Gorilla, You're a Desperado
Bed of Coals
Wild Age

     
1981 Stand in the Fire [live]
Stand in the Fire
Jeannie Needs a Shooter
Excitable Boy
Mohammed's Radio
Werewolves of London
Lawyers, Guns and Money
Sin
Poor, Poor Pitiful Me
I'll Sleep When I'm Dead
Bo Diddley's a Gunslinger/Bo Diddley
     
1982 The Envoy
The Envoy
The Overdraft
The Hula Hula Boys
Jesus Mentioned
Let Nothing Come Between You
Ain't That Pretty At All
Charlie's Medicine
Looking For The Next Best Thing
Never Too Late For Love
     
1986 A Quiet Normal Life
(Best of...)


Werewolves of London
Excitable Boy
Play It All Night Long
Roland the Headless Thompson 
Gunner
Envoy
Mohammed's Radio
Desperados Under the Eaves
Johnny Strikes up the Band
I'll Sleep When I'm Dead
Lawyers, Guns and Money
Ain't That Pretty at All
Poor, Poor Pitiful Me
Accidentally Like a Martyr
Looking for the Next Best Thing
     
1987 Sentimental Hygiene
Sentimental Hygiene
Boom Boom Mancini
The Factory
Trouble Waiting To Happen
Reconsider Me
Detox Mansion
Bad Karma
Even A Dog Can Shake Hands
The Heartache
Leave My Monkey Alone
     
1989 Transverse City
Transverse City
Run Straight Down
The Long Arm Of The Law
Turbulence
They Moved The Moon
Splendid Isolation
Networking
Gridlock
Down In The Mall
Nobody's In Love This Year
     
1991 Mr. Bad Example
Finishing Touches
Suzie Lightning
Model Citizen
Angel Dressed in Black
Mr. Bad Example
Renegade
Heartache Spoken Here
Quite Ugly One Morning
Things to Do in Denver When You're Dead
Searching for a Heart
     
1993 Learning to Flinch
Splendid Isolation
Lawyers, Guns And Money
Mr. Bad Example
Excitable Boy
Hasten Down The Wind
The French Inhaler
Worrier King
Roland Chorale
Roland The Headless Thompson Gunner
Searching For A Heart
Boom Boom Mancini
Jungle Work
Piano Fighter
Werewolves Of London
The Indifference Of Heaven
Poor Poor Pitiful Me
Play It All Night Long
     
1995 Mutineer
Seminole Bingo
Something Bad Happened To A Clown
Similar To Rain
The Indifference Of Heaven
Jesus Was A Cross Maker
Poisonous Lookalike
Piano Fighter
Rottweiler Blues
Monkey Wash, Donkey Rinse
Mutineer
     
  I'll Sleep When I'm Dead
An Anthology (2 discs)



Lawyers, Guns and Money
Frozen Notes
Bad Luck Streak in Dancing School
Gorilla, You're a Desperado
Play It All Night Long
Mohammed's Radio
Jeannie Needs a Shooter
The Envoy
Hula Hula Boys
Let Nothing Come Between You
Looking for the Next Best Thing
Sentimental Hygiene
Boom Boom Mancini
Detox Mansion
Bad Karma
Reconsider Me
Run Straight Down
Long Arm of the Law
Splendid Isolation
You Don't Know What Love Is
Raspberry Beret
Suzie Lightning
Things to Do in Denver
When You're Dead
Searching for a Heart
Mr. Bad Example
Roll with the Punches
French Inhaler
Indifference of Heaven
If You Won't Leave Me I'll Find...
Real or Not
Seminole Bingo
Monkey Wash Donkey Rinse
Mutineer
     
2000 Life'll Kill Ya
I Was In The House When The House Burned Down
Life'll Kill Ya
Porcelain Monkey
For My Next Trick I'll Need A Volunteer
I'll Slow You Down
Hostage-O
Dirty Little Religion
Back In The High Life Again
My Shit's Fucked Up
Fistful Of Rain
Ourselves To Know
Don't Let Us Get Sick

2002 My Ride's Here
Sacrifical Lambs
Basket Case
Lord Byron's Luggage
MacGillycuddy's Reeks
You're a Whole Different Person When You're Scared
Hit Somebody! (The Hockey Song)
Genius
Laissez-Moi Tranquille
I Have to Leave
My Ride's Here

2002 Genius: The Best of Warren Zevon
Poor Poor Pitiful Me
The French Inhaler
Carmelita
Hasten Down The Wind
Werewolves Of London
Roland The Headless Thompson Gunner
Excitable Boy
Lawyers, Guns And Money
Interlude No. 1/Play It All Night Long
A Certain Girl
Looking For The Next Best Thing
Detox Mansion
Reconsider Me (single version)
Boom Boom Mancini
Splendid Isolation
Raspberry Beret - Hindu Love Gods
Searching For A Heart
Things To Do In Denver When You池e Dead
Mr. Bad Example
Mutineer
I Was In The House When The House Burned Down
Genius











hirokoのWarren Zevon Bootleg 

Warren Zevonは何といってもライブの男である。
スタジオ盤も素晴らしいが、ブートレグで発見するギターやピアノの美しさは絶品である。
ブートレグ・トレーディングにご興味のある方は気軽にコンタクトしてください。

ブランクCD受け付けます。

ニール・ヤングやジャクソン・ブラウン・ニルスロフグレンその他いろいろあります。
http://www.macfadyen.orbix.uk.net/Boot/bootindex.htm


Warren Zevon
8,Dec 1976 The Offender Meets The Pritender

19,Sept 1982 Boston

1st,Oct,1982 New Jersey

16,Sept 1992 Berlin

22,Nov,1999 Wisconsin

27,Feb,1990 Mineapolis

20,March 2000 Seatle

23,May 2000 Belfast

11,April 2000 Nashvill Tenesee

Letterman show 2002 VCD



Warren Zevonファンページ

日本でWarrenを追求しているページを見つけました。
細かい情報が有り難い。
カンザキさんのページです。

http://www.jali.or.jp/club/kanzaki/wz_index.html