Neil Young
Hummersmith Apollo London
15/03/2008

Chrome Dreams Euro Tour

UFO




とうとう千秋楽の日を迎えてしまった。
まだまだ足が地に付かないふわふわとした奇妙な3月だ。
気が付くともう3月も中盤ではないか!
When Will I see You Again?
うひひひひ・・・・I will see you on 29/Juneじゃん!


クロムドリームツアーとしては最後の夜。
はたしてマーチャンダイズは値を落とすのだろうか?などと淡い期待をしながら・・・・
バッタは下がるやろな。。。バッタを買うなら最終日や!(いやだねぇ。主婦は・・・・・)
Neilを見る日はどの日でも気合が入っている。
だけど、自分では初日のエジンバラとこの最終日はおのずと気合の入れ方も力がこもる。
ましてや、ユーロー・ツアーの千秋楽でもある。


さぁ、Neilのライヴは追っかけても、毎夜毎夜で違った発見がある。
毎夜毎夜で気合が入るのだが、今夜は千秋楽となると、ことさらに気合の入れ方も違う。
エジンバラで見たスタンディング・オべーションにオープニングから包まれた!
ロンドンのスタンディング・オベーションは今夜がお初である。
オーディエンスもこれが「クローム・ドリーム・ツアー」の最後とあって、ましてや、DVD撮りとも重なってかなりなエキサイトぶりだった。
やっぱ、ツアーを選べるものならば、一番最初の初日と一番最後に参加できたらサイコーである。

昨夜のライヴもサイコーだった。

緊迫した空気が流れる中、アコギのスタート。

From Hank To Hendrix Ambulance Blues
お決まりの2曲。3曲目には再びのKansas
を迎え、Sad Moviesへと続く。Talkingを挟まずにぐんぐんと進んでいく。
1曲1曲がとてつもなく貴重に思えてくる。
そしてまたしてものMexicoが登場する。
おお!今夜は違うぞ!
A Man Needs A Maid Harvestと一気に進んだ後にようやくNeilも一息つく。

「Time is Runnin' Up・・・Time is funny・・・Some Time is Standing Still・・・Some Time Gone Fast、Different People in The Same Place・・・・・I like it though,  時間が過ぎるたびに気分がよくなる。。。」
詩人らしきNeilがつぶやく。
ちょいとしたつぶやきにも重みと深みを感じることが出来る。
やっぱNeilって素晴らしい詩人だ。
同じハマスミス・アポロという会場でふと1976年の昔の思い出が蘇ったのだろう。。。

むっくりと立ち上がり、いつもの演出。
のっしのっしとギターの周りを練り歩き、ピアノへたどり着いてLove In Mind

「おばあちゃんのジーンはこんな具合にピアノを弾いていたんだ」とJourney Through The Pastのイントロをポロンポロンと叩く。(ジーンは父親方のおばあちゃんである)

「カナダの北部のFlin Flon Manitoba という小さな町だった。
炭鉱の街さ・・・彼女も炭鉱で働いていたんだ。小さなコミュニティーの中で彼女は貴重な存在だった。
男たちが首に掛けている名札で帰ってきたものは壁に名札をかけるんだけど、その名札が見えないときには彼女が降りていって探したりね・・・そしてホンキートンクなピアニストでいつもBarに入り浸ってピアノを弾いていたんだ。
小さな町で彼女はミュージシャンだった。叔母さんのドロシーも同じでそのBarで踊っていた。
僕が小さかった頃には教えてもらえなかったけれど・・・」
洋書ではあるがShakeyというNeil Youngのバイオグラフィーに少しだけだが触れられている。
またきっちりと読み直さねばいかんなぁ。殆ど忘れてる・・・・
Neilの母親方は遠くの祖先にまでさかのぼると、ブリテン島からアメリカへの最初の開拓者だった。
さらにさかのぼるとアイリッシュとフレンチが混ざっている。
父親の方はYoungという姓からお察しできるようにScotlandからの開拓者である。
今でも遠い遠い祖先がインバネス郊外のForresという町に眠っている。その辺のところをいつか父親のスコット氏のバイオグラフィーも読んでみたいと思う。Journey Through The PastにはNeilの幼い頃の思い出が一杯詰められているようだ。この曲をおばぁちゃんのジーンに捧げるんだ。と演奏が始まった。

さぁ、昨夜 Friday nightスペシャルなどと言ってファンに思いっきり期待させたレア曲であったが、今夜、バンジョーとハーモニカでHomegrownが飛び出した!
ひぇー!うっそぉー!クロム・ドリーム・ツアー、初登場曲だ!

「とにかく馬鹿な歌だ!・・・わかってるさ!そうさ、こいつを書き上げたときには、確かにドラッグのことを歌っていたんだ。・・・だが可笑しいんだよな・・・しばらくたって考えてみた・・・NONONO! うん????Homegrown・・・家庭栽培・・・オーガニック・・・と結びつくことが出来るってことに気が付いたんだ。薬品の混ざっていない家庭菜園、体にいいんだ。Good For You!・・・そしてまたそれを推し進めると、燃料だ!バイオ・エンジンのエレクトック・カーへと発展させることが出来るしね。こいつもいいことだ!プラントを殺してしまうのは実によくない!特に南アメリカは酷いよな・・・
この馬鹿な曲にはさまざまな貴重な情報が詰まっているんだぜ・・・・最もキミ次第だけどさ・・・」爆笑が湧き上がる。
Homegrown is good Thing!!!
こんなことを喋っていると次に何をやるのか忘れちまったよ。」爆笑が起こる。

「先日だっけ?スペアータイムに何をしているかの話をちょこっとしたよな・・・バイオのエンジンでバイオの燃料。新しいエレクトリック・カーそしてエレクトリック・ハウスだ。
毎晩チャージ出来てどこでもチャージが出来る・・・でも電気を使いすぎて家が燃えたり・・・・あはは・・・まだまだ研究課題が一杯さ。これからいろいろ研究を進めていくんだ。」

Neilにしては珍しく長いTalkの後にようやく思い出したように奏でるLove Art Blues

Love Is A Roseはマネージャのエリックたちとハワイはマウイ島へ行ったときのことを思い出すんだ。
新しい曲が出来たからプレイしてやると言ってさ、エリックはマウイ島で飛行機を降りて喜んで走り回り、僕に掛けよってきたんだけど、燃料タンクにぶつかってさ・・・いつもこの曲をやると思い出すんだ。

そして・・・演奏前に・・・「なんて素晴らしいオーディエンスなんだ!感謝するよ。ロンドン!昨夜は少しばかりLostしてしまったがな・・・」
ひやぁー!言わせた!ロンドンのオーディエンスが素晴らしいと言わせたぞぉー!
思い起こせば2003年のGreendaleのソロ・ツアー。
テンスなアコギのツアーだったが、このツアーではドイツのハンブルグがGreat Audienceとたたえられ、感謝する、誇りに思わないといけないぞと言わせたのだ。
こいつを聞いて、ううう!ロンドンも負けてはならん!とロンドンでのライブが始まったが、この言葉は聴けなかった。
盛大な拍手が会場内を包む。すぐさまOut On The Weekendへ。
アコギのラストはOld Man でしめやかにしみじみと歌い上げられ締めくくられた。
割れんばかりの拍手に見送られて、Neilはステージを離れる。


インターバルを経て、エレクトリックへと突入だ!
昨夜がMr Souだったから今夜はやっぱりThe Loner
Dirty Old Man
Spirit Road
といつもどおりの進行だ。
だが、4曲目でPowderfingerとなった。
Hey Hey, My My
ずずずぅーんとギターがひずむ。
素晴らしい!!!
今夜は千秋楽!
hirokoの周りにはやっぱり不完全燃焼の日々を送っていたファンが多かったのだろう。
hiroko周辺一角が「これが黙って座ってられまっかい!」とばかりにすべて立ち上がった!
そうこなくっちゃ!いぇーい!
びゅーんと立ち上がり、こぶしがうなる!
しかし・・・hirokoの超大好きな曲が7夜すべてにはいっていてくれた!!!アムステルダムの最終日に登場以来毎夜である。
あああ・・・ありがたや!ありがたや!
Thanks! God! Thanks Neil!
hirokoの神通力はたいしたもんだ!
Sing Alongでへぇーい!へぇーい!まぁーい!まい!!!!かんかんかん!かんかんかん!
サイコーの気分だ!!

Oh, Lonesome Me
が終わるとバンドの紹介に入る。
あそこでピアノそしてボーカルを担当しているアンソニー・クロフォードだ!
同じく僕と共に歌う愛する妻のペギー!
僕は大変にラッキーだ、これからの偉大なミュージシャンたちと共に毎晩プレイが出来て、今夜が最後だ。
あそこのオルガンの男は1970年以来の付き合いだ。   スチールギター、ドブロ、エレクトリックギター・キーボード、僕といつも一緒だった・・僕の素晴らしい兄弟、ベン・キースだ!

僕と共に演奏するベーシスト、1986年からだ。
初めて一緒にプレイしたのはブルーノートだったが、実際は僕の友達のJoe ウォルシュがファームエイドに出演していてそこで発見したんだ!彼はGreatだ!って。。。
偉大なRick the the Bass Player Rick Mosasだ!

そして60年代からの古い付き合いだ。クレイジーホースで・・・もう40年も前か・・・ドラムのGreatラルフ・モリーナだ!

ラリー・クレイグ・・・何世紀前からの付き合いだ???とギター・テクニシャンの彼までも紹介していた。

次の曲はクレイジー・ホースのダニー・ホイットンに捧げる曲だとWinterlong

No Hidden Path
驚いた。
めたくそ短いバージョンだ。
おまけにNeilがいつもやっていた灼熱のライトに向かっての演出が今夜はすっぽりと忘れられていた。

今夜のエレクトリック・セットは短い・・・というか、長い曲を極力短くしている。前へ前へと押している感がある。
No Hidden pathの短さは初めて体験する。
きっと千秋楽、たくさんの曲を予定しているはずだ。
Down By The Riverを下ろして、No Hidden Pathを短くすれば、必ずや3ー4曲は余分に入り込むことが出来る。

例えばエレクトリックのセットだぁー!でファンが狂喜するえげつないセットリストを組むとこうなる。
「Down by the River」「Like a Hurricane」「No Hidden Path」「Cortez Killer」「Ordinary People」「Rockin' in the Freeworld」
・・・あはは・・・これだけで終わっちゃうで・・・


アンコール・・・日によってはたった1曲で終わっちゃう日もあったが、今夜は最低2曲は期待するぞ!
今夜は締めくくりの本当の千秋楽だし、DVD撮りがあるんだから、Sultanは登場するはずだ。

Fuckin' Up
おお!ちょいと驚き!

さぁ、最後の最後のアンコール。
おお!ステージの天井から、翼付きのオルガンが下りてきたぞぉー!
ハリケーンやぁ!!!
・・・と期待していると・・・・翼付オルガンは再び天井へと上っていく。
ちゃうんかぁ???
しばらくするとまたまた翼付オルガンが・・・スルスルスルルと降りてきた。
エジンバラでも降りてきたが、ハリケーンはなかった・・・・そおしてロンドン初日で無事にこの翼付オルガンは日の目を見たのだが・・・・・
下がったかと思うと上がったり・・・オルガンは悩んでいる!!!
結局は出番を迎えられずにするると舞い上がってしまった。
Neilはピアノに座って・・・ひやぁー!うっそぉー!連夜のTonight's The Night オーディエンスは大喜びだ。

これで最後かと思っていたが、やっぱり出ました!
The Sultan

若い頃とは違い、50後半60代という老年バンドのユーロー・ツアー。
しかもまだ冬の寒さがしっかりと残っているヨーロッパを21夜もかけるツアーなんぞ、いくらプロフェッショナルとはいえ、健康管理がさぞかし大変だっただろう。
21夜の台風が静かに去っていく。

Neilは変わったナァとしみじみ感じる。
勿論長年のファンたちもNeilと同じように歳をとっている。
それぞれが変わったのだろうが・・・
明らかに父親の死と脳の手術そして還暦を迎えた頃から彼は変わった。
感謝する気持ちが存分に現れ、にじみ出ている。
体全体からにじみ出ているのだ。
以前は口に出して、自分のバンドのメンバーやスタッフをねぎらった言葉を聴くことはまれだった気がする。
バンドのイントロデュースの時にウソのように感謝の言葉を繰り返していた。
そおしてまたハマースミスへ戻ってこれたことをことのほか喜んでいた。


嵐のように過ぎていった7夜の追っかけだった。
1夜1夜どれも素晴らしい大満足のものだった。
エジンバラは自分たちが参加する最初とあって、かなりハイパーな状態で3000人のキャパという小さな会場でのライブはアコギの繊細さを正確に伝え、人々を魅了し、エレクトリックではプレイハウスの天井がぶっ飛ぶかの爆音に地元のファンたちは狂気と歓喜に震え上がった。
スコットランド中の新聞や雑誌が大絶賛を掲載し、現在でもなお参加した人々は口々に当時の興奮が未だ冷め遣らぬ様子で語り続けている。
Neil Young自身も始めての土地での初めてのライヴ。かなりな緊張が伺えた。
このライヴで教育された若者たちも多かった。
それらの若者たちは現在CDショップやレコード店・・・さらにはトレントなどで、Neil Youngの過去の名盤をあさっている最中だと聞く。
オタク・ファン、老年ファンたちと共に現在の若者にもまだまだ充分ROCKの魂とは何かを教えてくれる生き伝説Neil Young。

ロンドンでのライブはお気に入りのハマースミスということもあって、Neilはとっても楽しんでいた。
中盤にちょいとお疲れ気味な瞬間も見かけられたが、とりわけ2週にかけての両土曜日と最終日がhirokoのなかではBestだったかなと思う。

さぁ、Neil YoungはまだまだROCK伝説だ。
夏に再びユーローをアウトドアで駆け巡る日々が待っている。
現在も熱が覚めやらないhirokoではあるが、夏に向かってまた楽しみを抱える喜びに震えている。
2008年・・・Year of the Rat・・・なんて素晴らしい年なんだ。
生涯で忘れられない年となってしまった。

When Will I see You Again????

夏・・・再び・・・・大いに期待したい。




Set List


03-15-2008, Hammersmith Apollo, London, England
w/ Rick Rosas, Ben Keith, Ralph Molina, Anthony Crawford & Pegi Young
  1. From Hank To Hendrix
  2. Ambulance Blues
  3. Kansas
  4. Sad Movies
  5. Mexico
  6. A Man Needs A Maid
  7. Harvest
  8. Love In Mind
  9. Journey Through The Past
  10. Homegrown
  11. Love Art Blues
  12. Love Is A Rose
  13. Out On The Weekend
  14. Old Man
    ---
  15. The Loner
  16. Dirty Old Man
  17. Spirit Road
  18. Powderfinger
  19. Hey Hey, My My
  20. Too Far Gone
  21. Oh, Lonesome Me
  22. Winterlong
  23. No Hidden Path
    ---
  24. Fuckin' Up
  25. Tonight's The Night
    ---
  26. The Sultan