Neil Young
Hummersmith Apollo London
14/03/2008

Chrome Dreams Euro Tour

UFO


ユーローツアーのアナウンスが終わり、それぞれのスケジュールを世界中のファンたちがたて終わった最中、まるで駄目押しのグリコのオマケのように追加公演が発表された。
よりにもよってロンドンで4夜の豪華な日程の上にまたまた2夜が加わってしまった。
アメリカやドイツやスペインやイタリア・・・各国のファンたちはここで大きな落胆と歯軋りに襲われる。
どーしてそんなことが起きるのか???

この2夜が前もってわかっていればちょいとロンドンで長居をして待っておれたのだ。
チケットをゲットしたらすぐに航空券を確保しないといけないし、ホテルだって、自分の仕事の休暇調整など等、航空券はすでに往復で予約を入れてしまった後に知らされた追加2夜。
これは本当に痛い出来事だ。
どうしてアイルランドがなかったのか?・・・
またまたのハマースミス・・・Neilがこの会場を特別気に入っているのはわかるが・・・ちょいと不公平だよねぇ。
Neilは会場に関してはかなり煩い人で通っている。
エレクトリックのみのライブとは違いアコギのセットがある。
・・・となるとこのツアーを快適な環境下に置くためには、まずはアコギが奏でる繊細さを充分に発揮できる素晴らしい音響、大きく過ぎず、かといってエレクトリックがある以上は小さすぎても駄目だ。
5−6000人あたりのキャパで音響が・・となるとそう簡単に空きの日と照らし合わせて見つけられるものでもない。
UKに住む者にとってはまたとない狂気な世界なんだけど・・・
勿論hiroko。とクリスは狂喜乱舞。
エジンバラとロンドン4夜の計5夜やどぉー!などと狂乱している最中にまさに奇跡のように追加公演を見つけてしまったhiroko。さん。
何しろ先週のチケットは争奪戦でかなり遅れを取ってしまったせいで、ストールでもかなり後方しかゲットできなかったのだ。
だが、今度はいち早くチケットマスターへアクセスし、前方へのストール席の確保に成功した。
このツアー観戦はなんともバランスのよいことでしょう!
おまけにE-チケットなので、そのままプリントアウトしておしまい。なんとも便利なシステムじゃ!

マンチェスターへの追っかけを諦めていたが、ロンドンの追加はとにかくチケットは取った。
万が一クリス君が駄目でも、何とかなるのではないか?
2日病欠!などとのんきな主婦のエエ加減さ。
職場から戻ったクリス君に早速報告、「MAD! WOMAN!」と言いながらも、この男もうひょうひょしているではないか!
翌日職場の休暇担当者に調整を申し出て、まだ2日有給あり!万歳!となったわけである。


1週間中、5夜をNeilと共にすごした・・なんて幸せな時間だったことだろう。
すっかりとNeil漬けと共に、ロンドンのハマスミスアポロや列車の中での風邪のビールスが散漫している状況下、おまけに冷たい雨、強風、そして汗を伴う会場で体温調整がうまくいかず、hiroko。自身も鼻がジュルルル状態となり、熱まで伴ってしまい、2日は寝込んでしまったが、ここは根性である。
よくも風邪を引きながら公共の場に出てくるもんだ!を腹を立てていたが、移されたお返しである。
今度はhiroko。さんが思いっきり風邪のビールスばら撒いてやっからなぁ!
目には目をビールスにはビールスじゃ!
しかし、2夜のマンチェスターでは「String man」が飛び出したかと思うと「Tonight'the Night」が登場しちゃった!!!
くそぉーーーーーー!マンチェスターも追っかけたらよかったなぁ。
んが・・・このLondon再訪を選んで正解だった。

エジンバラのライヴを終えた興奮状態の中、マッセルバラからロンドンへ降りて4夜ライブを堪能し、再びマッセルバラへ戻り、すぐさままたのロンドン入り。
こんなクレイジーなスケジュールもNeilだから出来ちゃう。
マッセルバラに戻るとDrニール君からのTEL。
エジンバラの音源はエレクトリックのセットが爆音デストーションで全くのOUT!
当たり前だ!前から2番目の右から二番目・・・スピーカーのまん前である。6万近く払って近くにいきたい気持ちは分からんでもないが、たった1夜なのに、フツーそんな席を選ぶか???やっぱこのおっさんはアホウである。
この男・・・ほんまに音楽・・・知ってるんかいな?と疑いたくなる。
バカメ!こちとらは超GOODな録音状態でい!ばかめ!
しゃぁーないぁ。。送っちゃルわ!
さぁ、興奮のDrニールこと、レズ・グリーンもLondonは休暇が取れずに断念したが、夏フェスのダブリンをゲットしたらしい。
おほほ・・・こちとらもダブリンをゲットできたのだ。
また奴らと合流となるわけか・・・
それにしても・・・一体どうしたことだろう?
年に2度も大きなツアーでユーロー入りするなんて・・・若い頃ならわかるが・・・もしかして・・・これがホンマに最後なのかも???
そう思うと1つでも多く見ておきたいが・・・年にこんなにたくさんやられては先立つものが不足である。
バランスよく毎年とか、2年おきにとかにしてくれたら、計画も立てられるのに・・・とほほほほ・・・


最初の頃は控えめだったNeilのペイント付スーツもだんだんとペイントが派手になってきているようだ。

ペギーさんも1夜ごとに歌手らしくなってくる感じ・・・
どうやら観客の中にマンチェスターからの追っかけがいて、ペギーさんに声を掛ける。
「あら?同じ声・・・あなた・・・マンチェスターから追っかけているの?」とキャっきゃと大笑い。
(おいおい!こちとらはエジンバラ追っかけてるどぉー!)

今夜は何やら会場内に異変がある。
ステージの右側にカメラマンがEricのペイントの進行を撮り続けている。
カメラが回っているのか!つうことはオフィシャルでDVDが発売されるって寸法だな。
カメラが入っているとわかると、不思議に観客もアクター・アクトレスとして、NeilのDVDの一部になろうと。盛り上げようと勤めるものだ。
今夜もそんな空気が漂っている。
Tonight'the Nightが出たマンチェスターにどえらいジェラシーを感じていたが、DVD撮りのある2夜にはきっと内容の濃いものになるに違いない。
きっと初日は通常通りのセットで最終にドカン?ではないだろうか?
きっとTalkも増えるはずだ。

今夜の座席は今までのなかで一番Close Upされたストールの前方。
おおお!やっぱちゃうよなぁ。
さぁ、毎晩のことだが、周りにヘンな奴が陣取らないことを祈っている。
特に座りライブのときに自分の前に巨大な奴とか、思いっきり座高の高い奴とか・・・べちゃくちゃおしゃべりを始めるド馬鹿女だとか・・・
このテの奴らがいると1晩を無駄にしたような気になる。
高いチケット代を払って、こういう奴らに気を散らされては困る。
だいたいヨーロッパでもイタリアとスペイン系はよぉーっく喋る。出来るならイタリア、スペイン系は近くに居て欲しくない。
おまけに始終落ち着かず頭をあちらこちらに動かす。勿論岩のように動くなとは言わないが・・・これが視界をさえぎり神経に障る。
ところが・・・こういう輩が今夜は陣取ってしまった。
3人組のスパニッシュ男たちだ。

案の定、もう3人が3人とも超ハイパー状態!!
初めてのロンドン旅行なのか・・・まぁ、始終しゃべくりまくり、頭があちらこちらに移動する。
ここで金槌で、ガツンと釘を打ってやりたくなる。
フットボールの審判のように黄色いカードと赤いカードを携えて、マナーの悪い奴に「はい!キミ、退場!」と赤いカードを突きつけたいといつも思っている。

アコギのセットが始まる。
オープニングはお馴染みのFrom Hank To Hendrix

Ambulance Blues
ではPissin' in the Windの部分で必ず拍手が起こる。
曲が終わり、「以前、あるパーティーに参加したことがあったんだ。スポーツ・パーティーでね。チームを選んで・・・ホッケーのたぐいさ・・・賭けはしないぜ。で、あるノルウェー人の男も参加していたんだ。
「Neil、 キミの歌で Norway 1976 好きなんだ。」
「聞いたことないね・・・」で爆笑を誘う。
確かに1976年のNorwayでのオープニングがこの曲Ambnulance Bluesだったみたいだが・・・
このAmbulance Bluesを歌っているうちに思い出したのだろう。
この歌詞の中の男のように・・・・誰と話をしているのか思い出せないでるような男のことを・・・・


And there ain't nothin'
like a friend
Who can tell you
you're just pissin'
in the wind.

I never knew a man
could tell so many lies
He had a different story
for every set of eyes
How can he remember
who he's talking to?
Cause I know it ain't me,
and hope it isn't you.


Sad Movies
の後に前方の誰かが何を言ったか聞き取れなかったが、Neilが「F**k You!」
「金を返して欲しいか?」と挑発する。
「どこに行ってもその顔を見るぞ!Greatだ!だが、今夜のショーだけを見に来た人間もいるんだ!」
「ツアーもあと1日だ・・・考えろ・・・」と超オタク・ラスティーをたしなめる。

こういう場面は過去にも何度かあるが、今夜はそれほどののシリアスさは見えない。
1つのショーの中での1場面を演じているかのようにも見える。
何しろ今夜はDVD撮りだし・・・

No One Seems To Know
が終わり、ピアノから離れ周りのギターの弦をポロポロと鳴らす。
「聞けよこれを!」可愛いだろ・・・と音をいとおしむ。

Harvest
が終わり、リクエストが飛び交う。
女性ファンから「Comes a Time!」とあがり・・・Neilの耳に止まり・「Comes a Time・・・ふむむ・・・・」と興味深げではあったが・・・やっぱりやらない。

ピアノに座ったNeil。
「僕のお婆ちゃんのグラニー・ジーンに捧げる曲だ。彼女はホンキー・トンク・ピアニストだったんだ」と言いながら
Journey Through The Past
昔を思い出すかのように、広大なカナダでの子供時代を振り返るような感情が込められている。

「Friday Night ボーナス!」
Neilが突然言い出す。
ファンたちの心理が手に取るように分かるようだ。
「スペシャル・ボーナス・ソング?何なんだろうと考えてみたんだが・・・わかんないんだ。
「金曜日と土曜日のセットはきっと月曜と火曜日のセットリストで演じた曲は今夜は出ないだろな・・・」
笑いがおきる。
いや、これは僕が書いた本の中に書いてあるんだよ・・・・」

「知れ渡った有名な曲か・・・それともあまり知られていない曲がいいのか・・・・」とぼそっと独り言のようにつぶやくが、勿論ファンたちは知れ渡っていない曲・・・と言ったところで、拍手をする。
Neilを知っていれば・・・そういうことをしたら、Neilは反対を行く・・・

ファンたちはエキサイトしながら賛否両論で口々にエールや野次、そしてそれをなだめる奴「しぃーっ!Neilのやりたい曲をやればいい!」と・・・Neilはそのあたりが面白かったらしく、「I Love the way you work together!!お前たち、組んでるだろ!うまくいってるぞ!」
さぁ、ボーナス・ソング・・・
僕の好きな曲をやるよ。
「デヴィッド・ブリックスに捧げる曲だ!」とMellow My Mind
思いっきりのスペシャルソングを期待したファンは少々気落ちするが・・・
しかし、今夜のNeilはすこぶるご機嫌さん。よく喋ってくれる。

After The Gold Rushはちょいとミステイクが目立った。
再びギターに持ちかえる。

「この場所は大好きだ」と突然に言い出す。
「僕はとってもラッキーだよ」

バンジョーに切り替える。
僕の飼っていた犬の歌だ(エルビスという名だったと思うが)
Old King
今回のバージョンは楽しい。
犬がフンフンクンクンしているスニフしている状態を演じ、途中で「ほぉー!!」などと入れてみたり、普通のバージョンとは違っている。

Don't Let It Bring You Down
かつてアイル・オブ・ウェイトのフェスティバルへきたとき・・・そうさ、僕たちはその旅を滅茶苦茶にしちゃったさ。
僕のマネージャーが逮捕されちゃった。こーいうことは起こるんだ・・・
ここへジミ・ヘンドリックスを見に来た時だ。
その帰りの飛行機の中で書いた曲なんだ。BOACブリティッシュ・オーバー・シーズ?だっけ・・忘れちゃったよ。・・・ブリティッシュ・アエウェーズだろ?今は?「面白いだろ?」

Cowgirl In The Sand
おお!今夜も出してくれましたか!
この曲大好き!Neilの高音が耳に心地よい。

続いてOld Man でアコギのセットが終了する。

20分のインターバルを経てエレクトリックのセットが始まる。

Mr. Soul
そして
Dirty Old ManSpirit Road
今夜はDown By The Rvierがターン・ダウンされて、4曲目にPowderfinger
そしてHey Hey, My My

Out of the blue
and into the black
You pay for this,
but they give you
that

の歌詞のところで、アコギのセットで「F**k You!」とNeilを怒らせた前列の相手に向かって、指を刺す。
ちょー!かっちょよろしい!
やっぱこういうのがNeilはサマになっている。
King is not Gone!だ!!!Rockは死なない!!!

No Hidden Path
CDを聞いただけでもトリップできる曲なんだけど、勿論生ライブの迫力はえげつない。
そおして特筆すべきはここでもNeilは演出を凝らしている。
右端に備え付けられた灼熱色のライト・・・映画のセットのなかにいるような雰囲気なんだが、歌詞にあるように高い木に沿って散歩していると光を感じるんだ・・月の光の下なのか?それとも太陽の光の下なのか?どちらを選ぶのか?
この光に沿って・・・という演出だ。
そしてShow me the way and I'll follow you todayと歌った後でギターがうわぁおーんウワォーンと唸る。そのときにライトも一際光度をあげるってな寸法だ。
同時にNeilはこのライトに向かい、まるでハリケーンの時の扇風機のごとく、大きく仰け反るって具合に演出している。こいつがとぉーーーーーーーーてもかっちょいいのである。
そおしてベン・キース、リック、の2人と合流し、全員でライトに向かって演奏を続ける。
さまになっている!

毎晩これをやってくれているんだけど、今夜はDVD撮りということだ。
ライトに向かってこっそりと手を振るあたりなんぞは商売人としてのNeilの顔を覗かせていた。

アンコールはCinnamon Girl
ガンガンに縦ノリ!

そして・・・・
やったぁーーーー!!待ってましてん!これを!!!マンチェスターで披露された時にはとぉーっても悔しかった!!
だが・・・出た!!出たぁーーーーーーーの
Tonight's The Night
1973年の6月4日ヘロインの過剰摂取でこの世を去ったローディーの一人ブルース・ベリーの物語である。
この曲はドイツやUKで最も人気がある。
ドイツで披露されなかったので、こりゃぁないなぁ。と諦めていたが、マンチェスターで出たのだった。
嬉しい!!!こいつが聞けるとは!



2007年のUSツアーから引き続いてお馴染みのこのNeilのイラスト。
なかなか気に入っているんだけど、こうやってポスターもしっかりと存在した。(バッタやけど)
でもって、これはやっぱりERIC Johnsonの作なんだそうだ。
パンフレットにしっかりと記述されてあった。
へぇー!


撮影隊が入った今夜は緊張感も一入ながら、Neilはよく喋り、曲の詳細やエピソードを交えて、ステージと観客との距離感がぐっと縮まり、素晴らしく内容のある素晴らしい1夜だった。

さぁ、明日はいよいよフィナーレである。
どんなハプニングが生じるやら、楽しみである。







Set List
03-14-2008, Hammersmith Apollo, London, England
w/ Rick Rosas, Ben Keith, Ralph Molina, Anthony Crawford & Pegi Young
  1. From Hank To Hendrix
  2. Ambulance Blues
  3. Sad Movies
  4. A Man Needs A Maid
  5. No One Seems To Know
  6. Harvest
  7. Journey Through The Past
  8. Mellow My Mind
  9. After The Gold Rush
  10. Love Art Blues
  11. Old King
  12. Don't Let It Bring You Down
  13. Cowgirl In The Sand
  14. Old Man
    ---
  15. Mr. Soul
  16. Dirty Old Man
  17. Spirit Road
  18. Powderfinger
  19. Hey Hey, My My
  20. Too Far Gone
  21. Oh, Lonesome Me
  22. The Believer
  23. No Hidden Path
    ---
  24. Cinnamon Girl
  25. Tonight's The Night