Neil Young
Hummersmith Apollo London
08/03/2008

Chrome Dreams Euro Tour

UFO





中1日のOFFを挟んだ第3日目。


再び窮屈なEasy Hotelへ。
ところが驚いたことに、今回割り当てられた部屋は前回とは違ってまだ余裕のあるつくりで、勿論フツーのホテルとは比べ物にはならないなりにも、まだスペースがあった。
ここなら連泊も耐え忍ぶことができるぞ!!
部屋によってアタリとハズレがあるんだな。1つ賢くなった。

今夜もストール席。一番後方で後ろを気にせず、これまたリラックス体制に入れるGoodな場所だ。
NeilのライブはGreendaleでストーリー、映像、音、などと3拍子揃った芸術の集大成を披露してくれた。
hiroko。の生活の中にもこの3つが大きな基本要素としてhirokoの趣味を広げてくれている。
本を読み、より多くの物語に触れる。
映画を見て、芝居のよしあしを判断する。
そして音楽がある。
Neilを理解するにはこの3要素は不可欠なのである。いいものを見極める目と耳と想像力が養われるってわけだ。
hirokoはまだまだ修行中ではあるが・・・・
Neilの歌う歌詞の中にすっぽりと身を沈める何という心地のよさ・・・これが長年Neilを慕い続けている理由の1つでもある。

今回もGreendaleで得た芸術の域を受け継いで、選曲もストーリー性を持った曲が多くピックアップされている。Sad Moviesなんかで歌われているようにポップコーンが飛び交っているような舞台自体も、映画のセットに入り込んだような乱雑さを伝えている。

Neilのメロディーに酔いしれるもの、歌詞のストーリーにジーンと聞き入るもの、舞台の細々としたセットを目で追うもの、ペインターの描く絵の出来を追うもの、各楽器の演奏に焦点をあてるもの、それぞれ存分な楽しみ方が存在する。
こんなライヴ・・・他にある?
hirokoの知るところではNeil以外は思い当たらない。
それゆえに、1夜のライブなんぞは考えられないのである。
せめて2夜はないと堪能しきれないだろう。
おまけに座席にも左右される。
クローズアップしたストール席ではステージから発せられるパワーをそのまま体感できる。だが周りは見えない。
サークル席ではその見えなかった周りや小さな発見を得ることが出来る。
これがNeilのライヴの楽しみ方の1つではないだろうか?
明らかに彼の父親の死に続いて発覚した大病後、何か人生を振り返りながらもそれでもまだ何かを求め続けている姿がありありとしているが、まるでバイオグラフィーのように自分の過去を表現し、自分の持つ感性すべてを残りの時間をかけて残しておきたいという気持ちが感じられる。
ステージ上のNeilも1通りのパターンが出来ている。
半円を描くように並べられたギターの数々。
それらのギターを曲が終わると、あちら、こちらでポロリン・ポロリンと鳴らして、ハーモニカを咥えてチューンする。
何かそこからインスピレーションを求めるかのように、そのまわりをのっしのっしとまるで芸術家のように(芸術家なんだけどね)歩き回る。
スポットライトに手をかざしたり、時折、エリックの描いている絵を見入ったり、Neil自身もアクトしているのである。


アコギのセット4曲が終わり、今夜は何が出るのか?と固唾を呑んで待っていると・・・????うっそぉー!
これってメタクソ大昔やん?
バッファロー時代の1966年にリリースされた
Flying On The Ground Is Wrongそして1968年にリリースされたLast Time AroundからOn The Way Homeがたて続けに・・・・!!バッファロー時代の曲
なんともオタク・ファンにとってはたまんないサプライズ・ソングのご披露である。
これだからNeilのライヴってたまんないよねぇ。
2曲を歌い終えたNeilは「バッファロースプリングフィールド・・・」とぼそっとつぶやいた。


バンジョーに持ち替えてガンで亡くなったプロデューサー、セヴィッド・ブリッグスに捧げる曲だとMellow My Mindを奏でる。

Love Art Blues
を歌い終え、この会場はとっても好きなんだ。気に入っている。素晴らしいホールだ。
でも、来るたびに名前が変わるんだ。4つは名前が変わったぜ!僕は同じ名前なのに・・・(笑)
まるで僕から隠れているみたいじゃないか???などと笑いを誘う。


滞りなくアコギが終了し、インターバル。
今夜はサタデイ・ナイトである。
普通のロンドナーたちにも何頭かの余裕があるというか、ゆったりとした雰囲気が感じられた。

エレクトリックに入る。
今夜のオープニングは再び、Mr. Soulに戻った。
そこから
Dirty Old ManSpirit Roadとの新曲への流れは実にスムーズだ。
CDではそうでもなかったが、やっぱライヴではかなりGoodないいノリである。
本当にNeil Youngって不思議なアーティストだ。
CDで聞くのとライヴとの差というか・・・
Neilの場合にはライヴで気に入ってしまう曲が多い。

さぁ、今夜もRick the Bass Playerは超かっちょいい。
典型的な静のベーシスト。ベーシストの教科書というかお手本みたいな人だ。
ベースをやるなら、こーいうCoolなベーシストがいいよなぁ。
ツアーや仕事が入っていないときには、地元のLAの、クラブでワディー・ワクテル君と一緒にGigしているそうだ。
ええなぁ。LAに住んでいればこうしたウソみたいなライブも見れるのだろうなぁ。



人格破壊!いってもた!
Hey Hey, My My・・・一体何がhiroko。をこうも興奮させるのか不思議でならない?
この曲で行っちゃったら、もうどうなってもエエと思ってしまう。
ROCKが死んでしまったといわれた年・・・・パンクがハードROCKにとって変わろうと世の中をのっとり始めようとしていた。
そんなときにNeilがSEXピストルズのジョン・ロットンに捧げるというか対抗するかのように叫んだ曲だ。勿論の事ながらジョン・ロットンはNeil Youngの大ファンである。
「Rock'n Roll Never Die!!」
Rust Never Sleeps!!
この1曲の中にROCKの魂が詰め込まれてあるのだ。
だからこいつがかかるとhiroko。の体内を流れる血がフツフツと沸騰し始めるのである。
フツーのスタンディング・チケットであれば迷うことなく飛び上がり、こぶしを高く掲げて首の骨が折れるのでは?と思うほどに頭をガクガクさせて踊り狂ってしまう。
一体どーしてこんなエレクトリック・セットに座席があるのだ!!!
・・・と欲求不満な日々だったが・・・・
今夜はリア・ストールの一番後ろ。
つまり立っていても後ろに人がいないのだ。
・・・でもって思い存分に躍らせていただきました。
大満足のきわみ。ありがとー!!!!
こーでないと!こーでないといかんのや!
勿論、本来のクレイジー・ホースの威力にはかないはしないが・・・
やっぱりNeilはいつまでもこの曲で叫び歌い続けてほしいんだ!
今の柔な若者の奏でるROCKや技術の素晴らしい上品なサウンド・・・それはそれでいい。
だけど、Neilにはやっぱり一向に上達を見せないこのヘタクソなラルフのドラムそしてニールのギターでカンカンカン・カンカンカンやってほしい。
これこそがROCKの魂なんだ!と叫び続けて欲しい。
脳の手術を受けた62歳の爺さんはまだROCKの魂を保っている。
凄いの一言だ!

爆音チューンのたてノリソングを終えた後は、しばしの祭りの後のメロウな曲で横ノリを楽しむ。
Oh, Lonesome Me
の後にThe Beiverに続くと思いきや、クレイジーホースのギタリスト、ダニー・ウィットンに捧げる曲だとWinterlong

今回のツアーの見所の1つはやっぱりこのラストのNo Hidden Path
Neil Youngのオンタイム世代のファンというのは60代、50代がやっぱり主流を占めているのが普通だ。
ゆえに、ハーベストあたりまででゆるやかでけだるいチューンを期待する老年ファン、老年カップルも目だった。
つまりNeilがROCKに深く入り込んでダークにパワフルになっていくあたりで、大人になってしまって仕事や家庭を持ち、所謂音楽から遠ざかってしまって氷河期に入ったファンたちが再びNeilのツアーというので来て見たら、
アコギは昔の曲のオン・パレードで素晴らしいものだったが・・・
エレクトリックにはついていけない老年ファンたちも多い。
特にこんなNo Hidden Pathのような20分近くも延々とギターと格闘する曲となると・・・・
でもって・・・残念ながら去っていく老夫婦の姿も見かけられた。
まぁしゃぁーないわな・・・・
彼らの前に立ちふさがって「この曲のよさがわからぬのか!」と説教する気持ちも起こらない(笑)

今夜のアンコールは何が出るかな?選ばれたのはRoll Another Number

今夜のセットリストはオタク・ファンにとっては歓喜のセットリストだろう。
戻ったら、しっかりとみんなに広めてあげよう。





Set List



  1. From Hank To Hendrix
  2. Ambulance Blues
  3. Sad Movies
  4. A Man Needs A Maid
  5. Flying On The Ground Is Wrong
  6. On The Way Home
  7. Harvest
  8. Journey Through The Past
  9. Love In Mind
  10. Mellow My Mind
  11. Love Art Blues
  12. Love Is A Rose
  13. Heart Of Gold
  14. Old Man
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  15. Mr. Soul
  16. Dirty Old Man
  17. Spirit Road
  18. Down By The River
  19. Hey Hey, My My
  20. Too Far Gone
  21. Oh, Lonesome Me
  22. Winterlong
  23. Powderfinger
  24. No Hidden Path
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  25. Roll Another Number