Neil Young
Hammersmith Apollo London
05/03/2008

Chrome Dreams Euro Tour

UFO



3月5日。

さぁ、エジンバラの3000人という小さなキャパから一気に倍の6000人のキャパの伝説のハマースミスへ。
エジンバラは始めての土地とあって、人々は勿論その殆どがローカルである。
自分の街へ来てくれたという感謝の気持ちが満載されていて、始まる前からスタンディング・オベーションに包まれたが、ロンドンのオーディエンスは世界各国からの人種でごった返している。
「伝説のハマースミス」しかも4夜とあっては、誰もが無視できない会場でもあるが、雑多な人種の集合体であり、自分の街へやってきてくれた、ありがとう!という感謝の気持ちなんぞは持ち合わせはしない。
それでもまだアメリカのオーディエンスのお行儀の悪さに比べるとマシなんだろうけど・・・・

エジンバラを6時半の列車で4時間半かけてロンドン入り。
2年ぶりのロンドンだけど、毎回降りる度に様変わりしているロンドン。
昔から黒人、インド系、中国人と移民が雑多だったけれど、東ヨーロッパの人種がかなり増えている。
一体このロンドンに本当のロンドン人はどれほどいるのだろうか?
こちとらマッセルバラでとっぷりと白人社会に漬かっている生活から、ロンドンへ降りてきて地下鉄に乗っていても白人の数が少ないのには驚くばかりだ。

前もって購入していたオイスター・カードはすごく簡単。
タッチの接触パネルには残高が表示されるし、コインをその都度用意する必要もない。
今夜のお宿はEasy Hotel。
毎度お馴染みの橙色の旗をめざしてアールズ・コートを歩く。
2003年にはやはりこの近辺のHOTELだった。
橙色のEasy Hotelに到着し、部屋に入る!
聞きしに勝る狭さである。クルーズの2等キャビンといったところだ。
一人ならなんとか過ごせるが、二人での連泊は避けたい(笑)
来週の「窓なし連泊」を想像すると欝になりそう。。。。
しかしここはNeilを見に来たのであって、HOLIDAYではない!肝に銘じて踏ん張らねば!!
前日、前々日の寝不足をこの狭いながらの部屋で少し挽回。
昼寝を済ませていざ、ハマースミス・アポロへ。

Londonで屈指の音響を誇る、伝説のコンサート会場である。
ヨーロッパにはこういう素晴らしい音響をもつ会場がごまんとあるが、その中でもここハマー・スミスはNeilの一番大好きな会場だ。
1973年のTonight the Nightツアーそして1976年のクレイジーホースとのツアー、そして2003年のソロ・グリーンデール。
hiroko。とクリスはこの2003年のソロ・Greendaleの3夜を体験した思い出深き会場だ。

今夜の座席はサークル席で2階とあって、クロースアップしたステージとの一体感は得られはしないだろうが、その分リラックスして、ステージ上を把握できるだろう。

ロンドンの初日からはSurpriseは飛び出さないだろうし、双眼鏡を覗きながらステージを細かく観察しようと乗り込んだ。
2階席サークルとは言えどもかなり前方に張り出しているせいで、さほどの距離感がないのがいいところである。

6時半の開場、そして7時半にはペギーのご登場となった。
リボン柄のドレスに黒のショール、そして黒のウエスタン・ブーツ姿。
アンソニー・クロフォードとの息もぴったりで、Love Like Waterがとってもいい。
アルバムではNeilがシタールを担当していたが、このステージではラリー君が登場して1曲だけビビンビビィーンとシタールを鳴らして参加している。



8時40分、いよいよの御大Neilの登場。
この登場の仕方が面白い。
ステージの後ろで絵を描いているJames Mazzeoなのだが、ペギーの演奏の時には大きなキャンバスに「P]と描かれた絵が掛けられ、そしてNeilのアコギのセットの時には「N」の絵が。でもって、その「N」の大きな絵の後ろに隠れてJamesを伴って登場する仕組みだ。
画家が絵をすぅーっとひくとNeilが現れ出でる。
大きな拍手!


オープニングから
From Hank To HendrixAmbulance BluesSad MoviesA Man Needs A Maid・・・・と御馴染みのセットが続く。
A Man Needs A Maid、最後のフレーズの「When Will I See you again?」で「Tomorrow Tomorrow!」と心の中で繰り返す。

Neilはエジンバラのテンスな雰囲気から一転して、リラックスしている様子だ。
何しろここはお気に入りの場所。
大きな成功を収めた思い出の会場なのだから、Neil自身も思い出に浸っているかのようにも見受けられた。
だいたいが1−4曲目までが同じリストで通常進み、6曲目のHervestの間の5曲目に入れ替えが生じるみたいだ。
今夜はNo one Seems To Knowが入った。
11曲目・・・ぐわぁー!「Cow Girl In the sand」だぁー!
生のライブで聴くのが始めての曲。
この曲も大ぁーい好きなナンバーなので、うひょうひょと興奮する。

Devilの出で立ちのEricはやはり絵を描き続けている。
すべてのエレクトリック・セットの曲が書き込まれた絵が後ろにずらりと立てかけてあるので、双眼鏡から一目で次の曲が察知できる。
これは2階席ならではの特権だ。
真っ白の大きなキャンバスに新しい絵が描かれる。
その出来上がりを目を凝らして見入る、そしてそれがどの曲のタイトルにはめられるか、そんなところもすごく楽しい。
エジンバラでのMrSoulの絵は「シャーク」だったが、今夜は牛が描かれて、それにMr Soulと名付けられた。
1晩のShowでだいたい3−5枚が仕上がるみたいな感じ。
これらはすべてBridgeのチャリティー・オークションにかけられるそうである。1枚欲しいなぁ・・・どのくらいの値がつくのだろうか?
とっても興味深い。
Ericは絵を描くだけではなく、スーツにもペイントを施している。
さしあたり明日のNeilの衣装なのだろう。
ステージ上にはNeil特有の面白いGoodsがちりばめられている。
今回のツアー・アートのNeilがドラムセットのベードラに描かれている。
銅鑼は見えない・・・つうことは今夜はSultanはない!まぁ、最終日あたりまでのお楽しみといったところだろう。
ステージは全体的に映画のセットの中にいるような感覚。
ハーモニーの出番を待つペギーやアンソニーが画家の絵を見ながら団欒している。
そこへベンキースがやってきて座り込む。
すごく自由でリラックスしているバックステージ。
このような雰囲気がNeil一座を成功に導いているのだろう。

さて、2階席のロンドンのオーディエンス。
リラックスできるのはいいが、アコギの間中に「おしっこ」離席、出戻り組が異様に多い。
勿論、会場内にはPUBがありBEERや食べ物が売られてはいるが、座席にまでは持ち込めない。
どんなライブに行ってもいつも思うのだが、おしっこ近くなるんやから、飲むなよ!と言いたい。
特にアコギの緊張した状況下で人々はNeilの詠う歌詞のストーリーに入り込もうとしている中で、「ちょいと失礼!」と同列の男どもや女どもが自分の前を横切るのは一蹴りしてやりたくなる。

それももっと酷いのが曲間中に出てゆき、曲間中に戻ってくるというマナーの悪さだ。
えてしてこういう奴らはコンサート慣れしていないアホウどもだ。Neilのライヴではインターバルがちゃんとあるのだ、どうしてそのインターバルまで待てない飲み方をするのか?
エレクトリックのセットでは許せるが、アコギでこれをやられるとたまったもんやない。
それを思うとエジンバラやグラスゴーのオーディエンスは表彰状モノである。
そーいう輩はあまり見かけられない。
生理現象なのだからしかたないが、紙オムツでもしてこいや!と言いたくなる。
せめて曲が終わって出て行って、曲の途切れに帰って来るのが、マナーというもんだ。
ロンドン・・・まぁ、アメリカ人、ドイツ人、スペイン人、イタリア人・・・雑多なファンが揃っているから地元の誇りなんぞないのだろうが・・・・


アコギのセットがOld manで締めくくられ、25分間のインターバルが入る。

第二部のエレクトリックのセットのオープニングはエジンバラと同じMrソウルで始まった。
Dirty Old ManSpirit RoadDown By The RiverHey Hey, My My
パワフルなROCKEYな縦ノリチューンが続く。
2階席でのHeyHeyMyMyはでは人格破壊は起こらなかった。
ヨーロピアン・ツアーではカーフューがある。
結構コンサートの場合、市や町の条例で、 ... ちなみにコンサートに関係なく18歳以下の未成年者にこの「カーフュー」を設けている市町村が多い。
2002年、Neilはブリクストン・アカデミーで2夜のライブをアナウンスした。
ロンドン市内で最も怖い地域と呼ばれているブリクストンでその数日前に殺人があった。
であるからこのブリクストンでは11時半だったっけ?のカフューが設けられていたのだった。
しかしNeil Youngはアーティストである。
自分が乗ってやりたいときにはガンガンやりたいのである。
実際初日で「真夜中までぶっ飛ばすぞ」などと言っていたが。。。結局こいつがNeilを怒らせたのである。
そして出たのが二日目のドタキャンである。
オフィシャルでは「喉の調子が悪くて・・・」と・・・アナウンスされたが、これが本原因である。

実はエジンバラのプレイハウスでのアンコールはFukin’UpとCinammon Girlと登場した後に天井から翼付オルガンが下りてきた。
てっきり「あっ!来る!ハリケーンが来る!」とウキウキしていたのだが、結局Like a Hurtricaneは日の目を見ずに終わってしまったのだ。
しかし、会場を出た時点ですでに12時を15分も回っていたのである。
我が家に戻るにはナイトバスのルート上で何時になろうが
戻れるが、遠方から公共の交通機関でエジンバラ入りした多くの人々は最終の列車やバスを見逃してしまって、強烈に寒い中、途方に暮れてしまったそうである。
ヨーロッパ各地でも同じような報告を聞いた。
アメリカではどんな感じだったのだろう・・・・

ロンドンでもやはりカヒューがあるみたいだ。
しかるにハマースミスの開場は1時間ほど早めだった。
CinammonGirlを終えて、またしても翼付オルガンが下りてきた!
今度こそ!来るで!
ありがたいことにエジンバラで不発に終わったハリケーンがshortバージョンながらも披露されて大満足だった。

会場を出るとそれでも11時45分!
人々は地下鉄へとひた走りに走る。
Offをとってロンドンに集まったHOLIDAYの人間とは違い、ロンドナーにとってはウィークデイで翌日仕事が待っているものも多いだろう、大変なこっちゃである。
だからといって、開演を6時以前にしてしまうとやっぱりこれも仕事をもつ身だったら、間に合わないだろう。

ロンドンの初日は無事に終わった。
エジンバラでのベスト・ソングはDown By The RiverとNo Hidden Pathだったが、今夜のベストソングはCow Girl In The SandとLike a Hurricaneだった。




Set List


03-05-2008, Hammersmith Apollo, London, England
w/ Rick Rosas, Ben Keith, Ralph Molina, Anthony Crawford & Pegi Young
  1. From Hank To Hendrix
  2. Ambulance Blues
  3. Sad Movies
  4. A Man Needs A Maid
  5. No One Seems To Know
  6. Harvest
  7. Journey Through The Past
  8. Mellow My Mind
  9. Love Art Blues
  10. Don't Let It Bring You Down
  11. Cowgirl In The Sand
  12. Old Man
    ---
  13. Mr. Soul
  14. Dirty Old Man
  15. Spirit Road
  16. Down By The River
  17. Hey Hey, My My
  18. Too Far Gone
  19. Oh, Lonesome Me
  20. The Believer
  21. Powderfinger
  22. No Hidden Path
    ---
  23. Cinnamon Girl
  24. Like A Hurricane