ALISON KRAUSS & UNION STATION
10/Nov/2001
SECC Clyde Auditorium,Glasgow






11月10日

待ちに待っていたライブだ。
ここ数年、プライベートなことで忙しくとてもライブどころではなかったから、なんか本当に久方ぶりのライブだ。
気分的にこの数年は癒し系が心に響く。
癒しにかけてはやっぱりこのAlisonクラウスの声に勝るものはない。
多くのロック・ファンにとって、ロバート・プラントとのコラボがなければ、たぶん名前すらも知らなかった、USカントリー界の女王、アリソン・クラウスが、自らのホーム・バンドとも言うべきユニオン・ステイションとの、04年以来となる新作「Paper Airplane」をこの春発表したばかり。
このアルバムがめっちゃ気に入ってしまった。
イリノイ州生まれの彼女は5才でヴァイオリンを習い、8 才からブルーグラス・ミュージックを演奏し始める。RounderからのデビューアルバムToo Late To Cry は16 才の時。
19 才で最初のグラミーを獲得するなど、常にトップスターの位置を確保。



アリソンもさることながら、やっぱりUnion Stationのダン君ののびぃーる声がまた素晴らしいのだ。
このダンくん。
「オーブラザー」という映画があるんだけど、。ジョージ・クルーニー主演の映画。
彼が刑務所を2人の仲間を引き連れて脱走して、なんと・・・カントリー界にデビューしてレコードを作っちゃうってなお話なんだけど、このクルニーが両目をぱかぁーっと開いてマイクに向かって歌うシーンはあまりにも強烈だったなぁ。(笑)
でもってそのクルーニーの歌の声が実はこのDan Tyminski なのだ。

http://www.youtube.com/watch?v=YZtgZ5fHOuU&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=ALcdFAAojt4&feature=related

「オー・ブラザー」のサントラは、いわゆるアメリカのルーツミュージックが楽しめる。
もちろんアリソンクラウスも、エミルーハリスやギリアン・ウェルチとともにサントラ出演している。

アリソンクラウスの声を始めて聞いたとき、なんとまぁ。。。かわいい天使のようなクリスタルな透明感溢れる歌声に驚いた。
なんというか、神秘性があるんよね。

何でもデュエットしたい歌手No.1なんだってね。
しっかりロバート・プラントが仕留めておりましたが・・・(笑)

アリソン・クラウス&ユニオンステーションの音楽は、さらりとしていて、そよ風のよう。
ものすごく柔らかな羽毛に包まれているというような安らぎ感を与えてくれる。

ブルーグラスというジャンルの音楽になるそうなんだけど、このアリソン&ユニオンステーションは確かにブルーグラスが主流ではあるけれど、確固としたジャンル分けはして欲しくないたぐい。
ブルーグラスミュージックとは、ちょいと異質なものを感じる。

http://www.youtube.com/watch?v=KwE6UrH4uGc

楽器は、フィドルやバンジョー、ギターなど、アコースティックではおなじみのものが使われています。
でも、その清涼感といい、リズムといい、もう、せつなさたっぷり、哀愁があって、ためいきものかな?

聴けば聴くほど、その、まろやかで、さわやかで、せつなさをあわせ持っている歌声に、酔いしれていまいそうです。そう、「酔いしれる」という言葉がぴったりくる歌声。
彼女ってかわいいだけじゃない。
しっかりとフィドルの腕前も超一流だった。
驚いたなぁ。。。

http://www.youtube.com/watch?v=OzRNrCfhYBQ

今回は情報を素早くキャッチできたので、チケットは最前列!
グラスゴーでのライブはちょくちょく出向くけれど、会場のSECCのクライドオーディトリウムは初めてだ。
シドニーのオペラハウスのバッタもんって感じの会場。




オープニングはやはりこの春出た「Paper Airplane]
からの第一トラックPaper Airplane
「みんなカリフォルニアにはいろんな仕事があると言っていたけれど、私が見つけた仕事は福利窓口の前で待つ事だけだった」アメリカン・ドリームもくすんできて不況の世界。
するとそれに続いてダン・タミンスキーがメイン・ボーカルのオーソドックスな゛Dust Bowl Children゛では、大恐慌の時代を振り返り「ほとんどの仕事は今や機械で処理されている」と歌い、現在の世界状況を・・・

"Sinking Stone"では、ユニオン・ステイション〜とりわけドブロのジェリー・ダグラスとギターのロン・ブロックのアンサンブル〜によるキー・フレーズが見事に歌の世界をまるで絵画を見るような感覚で表現していていた。

英国フォーク・ロック界の知る人ぞ知る名ギタリスト、リチャード・トンプソンの名曲をカバーした、スピリチュアルこの上ないスロー"Dimming of the day"。愛する人に自分の元に戻るよう切望する気持ちを、アリソンならではの神々しさと力が同居した美しい歌声で切々と訴える。
メロディーを聴いている限りでは清清しいんだけど、歌詞はそうはいかなくって、当の本人たちもそれをもちろん承知で「私たちの歌って暗い のよね。。。。」と1曲歌うたびに大笑い。

長年連れ添ってきたバンドだけに彼らの一挙一動がまるで家族のようだ。
息がピッタンコ。

セットリストの約半分ほどでドブロのジェリー・ダグラスが超素晴らしいドブロ・ソロをたっぷりと聞かせてくれる。

ライブ終了後にはステージに駆けつけ、ローディーからセットリストなるものを頂く習慣になってしまっている。
案の定america側のローディーに話したところ、セットリストは毎回同じものを使うのでエコなんだそうだ。
ざぁーんねん!と思っていると、「ちょいとまった!で、lここで待ってな!などと言われてしまう。
待っていると「ほら、セットリストは駄目だけど、これをあげよう!」」とアリソン・クラウスのロゴ入りピックを2枚お土産に頂いてしまった。
ラッキー!(笑)


しっとりと落ち着いた大人のライブでした。



Set List

01. Paper Airplane
02. Dust Bowl Children
03. Who’s Your Uncle
04. Daylight
05. Sinking Stone
06. Let Me Touch You for Awhile
07. Ghost in This House
08. Baby, Now That I’ve Found You
09. Rain Please Go Away
10. Sawing on the Strings
11. Wild Bill Jones
12. Every Time You Say Goodbye
13. Jerry Douglas dobro instrumental medley
14. Pastures of Plenty
15. The Boy Who Wouldn’t Hoe Corn
16. Dimming of the Day
17. Lie Awake
18. Searching
19. Stay
20. Bonita and Bill Butler
21. Miles To Go
22. Man of Constant Sorrow
23. Any Old Time
24. Oh, Atlanta
ENCORE
25. When You Say Nothing at All
26. Whiskey Lullaby
27. Down to the River To Pray
28. Your Long Journey
29. There Is a Reason