JACkSON BROWNE&DAVID LINDLEY
EdinburghPlayhouse

08/08/2006



8月8日のエジンバラ。
4日前からエジンバラでは世界最大級のお祭りエジンバラ・フェスティバルが開催されており、ここエジンバラは観光客や出演者たちで人口が約2倍に膨れ上がっている。
クオリティーの高い会場に煩いジャクソン、特にDリンドレーは・・・
彼を上回るとのことで今年の3月下旬にやってきたグラスゴー・ロイヤル・コンサートホールでのライヴは実にクオリティーの高い素晴らしいものだった。
はたして・・・エジンバラのこのプレイ・ハウスでは満足いくサウンドが得られるものかどうか・・・
ここプレイ・ハウスはいつもはミュージカルやバンドが多く利用しているのだが、こういったアコギのものが大丈夫かな?と心配。
まぁグラスゴーが抑えられなかったせいもあるだろうし、フェスティバルの一部として参加したいとのジャクソンの意向でもあったのだろう。

3月に大満足のライブを、それも最前列というGoodな席で楽しめた後のまさかのCome Back情報だった。
おまけに取れたチケットはまたしても最前列!ときたもんだ。
今年はラッキーが続いている。
一足お先にアイルランドでのフェスにエミルー・ハリスらとともに出演した彼らだった。

5ケ月ぶりに舞い戻ってきたジャクソンそしてリンドレー、そおしてスパニッシュのパーカショニスト、ティノ。3月と同じメンバーのステージである。
プレイハウスの最前列は、グラスゴーのものとは違って、ずっと接近している。
だが、ステージがぐんと高く、これは首が痛くなりそうだ。
グラスゴーでのセットとごろりと変わっていてくれればぁ・・・などと期待はするが、これだけのギターを背に、チューニングだって大変だし・・・
ぐちぐち思いめぐらせている間に時計は8時を回る。
8時15分、3人がステージに登場する
。おお!ジャクソン!お髭がぁ!お髭を蓄えなさってる!グレーなお髭姿のジャクソンだった。

オープニングはI'm Alive。
ジャクソンのいでたちはお髭があるだけで殆どグラスゴーと変わらず。
リンドレー君の今回は靴がえらくシャイニー、テカテカ光っている水色の靴に真っ青な靴下とこれまたお洒落さん。
パーカッションのティノ君は前回は黒のジルジャンのT-シャツだったが、今回はブラウン色のシャツでダンディーな感じ。
1曲目が終わり、すぐさまにメンバー紹介。

2曲目Call It a loan、3曲目Too Many Angelsと続く。
うん?何か心なしか、ジャクソン君疲れているように見える。グラスゴーでのつややかさがないなぁ。リンドレーのギターも勿論素晴らしいのだが、やはり何か乗っていないような・・・
まぁ考えてみれば無理もない、もうジャクソンで58歳なんだから、連日のツアーで、各地を回る。
ブレイクなしの2時間あまりを歌いこんでいくのだ。
並みのタフさでは出来ない業である。
3曲目の終了後、
再び「ジャクソォーン!Will You Marry me????」とのいつもの「結婚してちょーだい女」の登場だ。彼女は思い起こせば1996年のLooking East ツアーで、グラスゴーはロイヤルコンサート・ホールで初めて注目を浴びたのだ。そう初登場だった。
そこでジャクソンはおったまげて、「この女何とかなんないか?」などで馬鹿ウケしたのである。
それ以来、彼がスコットランドに遣ってくるときには必ず見に来ていて、必ず「Will You Marry Me?」と声をかけるので、誰もが覚えている。
もう10年も同じ台詞を言い続けている名物おばさんである。いつも爆笑を誘っている。
「何を言ってるんだかわかんないなぁ・・・」とジャクソンははぐらかすが、観客から「Say YES!」とお声もかかった。

4曲目の The Pretender、ジャクソンがピアノに移る。
おお!目の前のど真ん中にジャクソンが・・・・こんな近くでジャクソンが見れるなんて・・・素晴らしい。
リズムを取る足が手の届きそうなところにある。

リンドレーがフィドルを取り出した・・・・やっぱきたか!
5曲目はCrow in the Cradle。
やっぱこいつは名曲だっ!
Old フォークソングなんだ。と曲を終えて説明を加える。

そしてLives in the Balance。

「アメリカの政府、全世界で起こっている宗教の権利を得るための戦争、毎日誰かの命が奪われていく。僕はいつも混乱するんだけど、9月11日をアメリカはネイションズ、プレイの日と決めているんだ・・・だけど・・・実際、この無意味な戦争によって多くの人々の笑顔と命が奪われているんだ。アメリカ人は祈らなきゃならないんだ、世界中の命と愛と平和のためにね。」

大きな拍手が沸き起こる。
次の曲の説明に入ろうとするやいなや・・思い出し笑いでぷふっー。と噴出すジャクソン。
「この曲は・・・僕の偉大なる友達の一人、デヴィッド・クロスビーのことを話さないとね・・・笑顔なしでは話せないよ・・・彼ってとっても知性があって人間的にも・・・ある日彼が言ったんだけど・・彼ってセイリングが好きなんだ、特にポルトガルやカリビアンなんかを航海したいんだって・・・それで
大きなマストの古いやつさ・・・でも・・・そこには5ツ星レストランが入っているんだ。彼っていつもそうなんだ。
3Wバスを持っていて、やっぱりそこにはポッシュなエンジンが入っている。彼が言うんだ。「You don't know what I've got」ってね。いつもそうなんだ。」
このアンバランスな感性のDavidクロスビーそんな彼に捧げる7曲目はFor Everyman。

デヴィッドのファースト・プロジェクトからのMercury Bluesに突入する。
ギター界の仙人ヨーダだ。
テカテカ・シューズを踏みならしながら重そうな体を揺らせ、リズムをとる。
「スパニッシュの歌なんだ・・・多分言わないと、スペイン語だと気がつかないかも知れないだろ?これがデヴィッドの選んだ言語の歌なんだ・・・どうだ?ティーノ?彼ならわかるだろ?」
真ん中のティノは呆れた顔をしながら両手を広げておどけてみせる。「カリフォリアーノ・・・エスパニオォール・・・・・・」とリンドレーも答える。
これってLove songなんだろ?説明しないと多分わかんないだろ?たとえば・・・砂漠のど真ん中でサソリが2匹・・・」とジャクソン。

5ケ月前にお目見えした時は幾分か緊張気味でたんたんとリズムを刻んでいたティノ君も、ツアーで一緒するうちに随分と2人の間に打ち解けた感じがする。本音を言えば、このエジンバラの今夜のステージは彼が一番乗っている。

「現在エジンバラフェスティバスの最中なんだけど、凄く皮肉なことに同じ日にリチャード・トンプソンがライヴをやっているんだね。・・・・」
ジャクソンも一人の一ファンになってしまったかのような、(出来れば今すぐここから出て見に行きたい・・・)という思いが伝わってきた。
10曲目はThese Days。
ここまでは5ケ月前のグラスゴーと同じセットが続いていたが、ようやく違う曲が披露された。

11曲目のYour Bright Baby Blues。
「僕もこの曲ではスライドをするときがあるんだけど、デヴィッドが横に居るんだから必要ないよね。
あるとき、小さなクラブで演奏していたときのことなんだけど、ステージで丁度僕がスライドギターを始めたとき、隣のファイヤー・ハウスでサイレンが鳴り出したんだ。思ったんだよ・・・このスライドのせいかな???でもってStopしたんだ。」


Barricades Of Heaven、再びリンドレーがフィドルに持ち変える。
Late for the Sky・・・ピアノの調べが美しい。

「Take It Easy・・グレン・フライとの合作だ・・もう随分歌ってきているんだけど。
この歌はいろんか国で訳されているんだ。
勿論そのたびにその訳のコピーをもらって承諾するわけなんだけど、中国で翻訳されたとき、いくら求めても訳をもらえなかったんだ、だからそんな国のには自分たちで作っちゃうんだよ。
面白かったのはオランダだったよなぁ。ビールを飲んで、気楽にやろう・・・とか言う具合にね。・・・それに中国のも作ったよ。」
途切れなくOur Lady Of the Wellへと入っていく。

途中でパー間ションのティノ君、リズムを辞めたかと思うと後のギターを取り出して、ギターを弾き始めた。
へぇ・・・ギターも弾いちゃうんだなぁと感心していると、今度はジャクソンがピアノに移り、ギターをローディーの裏方さんを呼び寄せて、彼にギターを手渡した。

なんともアットホームな雰囲気の中で、ステージは4人となった。

15曲目、Running Empty
フェスティバル・バージョンなのか?
やっぱり調子がイマイチなのかなぁ?
I feel I 'm part of the Festivalと言いながら・・・ありがとう。
ええ?もうこれで終わっちゃう訳ぇー?と驚いていた。
何かがジャクソンをせかしている感じだ

アンコールが始まる。
Looking East・・・
1曲だけ???観客はなかなか帰らないがジャクソンは出てこない。

勿論ショーは素晴らしいものだったが、何か釈然としないまんま・・最前列の醍醐味・・・ローディーさんからセットリストを見せてもらうと、17曲が予定曲の予定数。
明らかにす・く・な・い!
途中でセットを切り上げて省略する場合も多々あるが、これは最初から予定された省略バージョンだったというわけか・・・
調子が悪かったんだろうか?などと言っていると、集まったジャクソン・フリークたちの間で「どうやらジャクソンは、リチャードトンプソンに駆けつけるために切り上げたらしい・・・とのことだった。
こらこら!である。
明日はマンチェスターなので、どうしても今夜、リチャード・トンプソンに会いたいらしい。
なぁーるほどねぇ。
天下のジャクソン・ブラウンも、一人のリチャード・トンプソンの強烈なファンとしての人間らしさが見えた。
しゃぁないなぁ。

これが彼をせかしていた理由だったのか・・・・


SET LIST


1.I'M ALIVE
2.CALL IT A LOAN
3.TOO MANY ANGELS
4.THE PRETENDER
5.CROW IN THE CRADLE
6.LIVES IN THE BALANCE
7.FOR EVERYMAN
8.MERCURY BLUES
9.EL RAYO X
10.THESE DAYS
11.YOUR BRIGHT BABY BLUES
12.BARRICADES OF HEAVEN
13.LATE FOR THE SKY
14.TAKE IT EASY
15.OUR LADY OF THE WELL
16.RUNNING ON EMPTY

ENCORE

17.LOOKING EAST