EMMYLOU HARRIS
Glasgow Royal Concert Hall
04/08/2006





8月4日
エジンバラではヨーロッパで最大級の夏のお祭り、「エジンバラ・フェスティバル」がスタートした。
目抜き通りのプリンシズ・ストリートは大道芸人たちに混ざって、世界各国からの観光客でごった返している。
グラスゴー行きのメガ・バスもこの大喧騒のプリンシズストリートを抜け、モーター・ウェイに入るまでに40分あまりもかかっていた。

Emmylou Harris、彼女を生で見るのは、1999年の「Wreking Ball ツアー」以来の2度目である。
カントリー界の女王として君臨する彼女だが、このWrekin Ball」はかなりヘビーなROCK色の高いアルバムだったので、従来のカントリーを愛するファンたちにはかなりの批評を受けた。
だが、hiroko。はこのアルバム大好きだったなぁ。
1999年、アバディーンのHis マジェスティー・シアターで初めて見たEmmylouにすっかり見せられてしまったことを思い出していた。
若いバンドではあったが、まとまりのいい素晴らしいサウンドを披露してくれていた。
その後、Landmine・チャリティーなどに親友のスティーヴ・アールやジョン・プライン、ナンシー・グリフィス、エルヴィス・コステロなどという超豪華メンバーに呼びかけて、ダブリン、そしてロンドンとツアーを行っていた。

そして彼女の最新の映像は、Neil Youngのアルバム「Prairie Wind」でのゲスト出演で、「Old Guitar」でNeilとのデュエットでチャリティー等でたびたびブラウン管に顔を覗かせてくれていたし、DVDにいたっても「Heart Of Gold」で存分に楽しむことが出来た。
このPrairie Windでのメンバーで大々的なツアーが挙行されるのか?とNeilやEmmylouファンたちは期待していたのだが、とうとうこれは現実には起こらない幻のバンドと終わってしまった。
つい先だって新しいアルバムが
ダイアストレイツのMark Knopflerとのデュエット・アルバム「All the Roadrunning」がリリースされたところである。
そして今、2006年、いち早くアイルランドをジャクソン ・ブラウンやデヴィッド・リンドレーたちと合流し、ケンブリッジ・フォーク・フェスティバルにも出演している。
そのうちBBC4でケンブリッジ・フォークフェスが放映されるだろうから、これも楽しみである。

今宵の会場はロイヤル・コンサートホール。
ジャクソン・ブラウンの大のお気に入り会場である。
アバディーンから駆けつけたいつものメンバーたちに今夜はCDショップのフレッド君が加わっていた。
久しぶりの再会、世間話が弾む。
7時半、会場がOPEN、前座にはJohn Randallという新人。
なかなかの澄んだ素晴らしい声を持っている。
ルックスもいいし、最近のカントリー・シンガーソング・ライターもイケメンなのかな?
今界の座席も最前列。だが右端より4番目だったので、舞台袖が丸見栄だった。
「???」あれはエミルー???
John君のステージを見守っているカントリーの女王の姿が舞台袖で認められた。

9時前、いよいよEmmylouの登場を迎えた。
「うわぁ・・・綺麗!」やっぱきれいだなぁ・・・
黒のドレスに白いブーツ。とってもよく似合っていた。
パーカッションにはメリーアン・ケネディー、ギターにパム・ローズ、そしてジョン・プラインのライブでベースを弾いていたデイヴ・ジェイクの4人がステージに広がった。

大きな拍手に迎えられオープニングはHere I Am
Orphan Girl へと続く。
この曲こそエミルーの魅力の醍醐味という感じじゃないかな?
メリーアン・ケネディー、パム・ローズの二人もカントリー界では地味ではあるが職人さんである。
澄み通ったエミルーの声に上手く美しいハーモニーがかぶさっている。
2曲目が終わり、先だって発表されたNew アルバムについて語り、New アルバムの中からの1曲Love And Happiness

Red Dirt Girを歌い終え、「スローなソングをいかなくっちゃね。Rock,nRollソングばっかりだと・・・」
そこで観客から「Wreking Ball!」と声があがる。
「覚えていらっしゃる人もいるかしら?あれは初めてここにきたWrekingBallツアーのときだったわ。別に貴方たちを非難しているんじゃないのよ。観客から一人の男性が立ち上がってこう叫んで出て行ったのよ。言っていいのかしら?私の言葉じゃないのよ・・・・「ブラディー・ヘヴィー・メタル!」と叫んで彼は出て行ったわ。でもわたしは踏ん張ったのよ!だから今の私がここにいるのよ!」と大きく胸を張った。
そんな彼女に大きな拍手が沸きあがる。
美しいスローなバラード曲To Know Him Is To Love Him、そして彼女の子供時代の話から、彼女のお気に入りのカナダのバンドで悲しく美しいラヴソングSpanish Is A Loving Tongue 、軽快なIn My Dreams
そおして、アメリカが生んだ偉大なJohnny Cashへ捧げる曲Strong Hand

2000年、ジョージ・クルーニーが主演した
O'brother、Where Art Thou?での挿入歌で、エミルーとアリソン・クラウス、そしてギリアン・ウェルチとの合作であるアカペラ曲Didn't Leave Nobody But The Baby、今回はメリーアン・ケネディーとパム・ローズとの組み合わせであるが、これもまた素晴らしい一言だ。
割れんばかりの拍手が起こる。
メンバー紹介が行われる。
オスカー受賞作品の「Broke Back Mountain」からA Love That Will Never Grow Old、しっとりくるトラックである。
「バスでの移動は本当に楽しいのよ。バスの中で映画を見たり、バスのなかで食事をして。。。エアポートがないというのがいいのよね。」とツアーバスでの楽しさを語ってくれる。
若くして過飲でこの世を去ったTownes Van Zandt
If I Needed You。
デュエット曲として歌われるウエディング・ソングである。

ここで前座で活躍したJohn君にお呼びがかかる。
ランドル君のことを「ランディーと呼んでいるの。だってとってもパフィーでしょ・・・」(ランディーというあだ名は(ちょいとスケベを表す俗語)「私たちはいつも悲しい鬱な曲をシェアーしているのだけれど、この曲はウエディングにピッタリの曲なのよ」
美しいラヴソングである。何度聞いても素晴らしい曲だ。

ビートルズのリヴォルバーからFor No One

「さぁ、Neil Youngの時間よ」で始まったAfter The Gold Rush、3人のハーモニーが見事に重なり合って、うっとりと聞きほれてしまった。
エミルーの透き通ったピュアーな通る声が体中に覆いかぶさる感じだ。


メリーアンとパムに出会った1985年のツアーの楽しい思い出からSweetheart Of The Rodeo


アカペラの素晴らしいハーモニーに包まれながらとうとう浅い州を迎えた。
Bright Morning Stars

アンコールはBoulder To Birmingham

Save The Last Dance For Me

2時間10分ほどのライヴだった。
エミルーは健在だった。
まだまだこの人は歌える。衰えることのない神から与えられた素晴らしい声と素晴らしい友達とともに、再び戻ってきてくれることを願いながら、グラスゴーを後にした。

家に戻ってから、1995年のナッシュヴィルはオードトリアムでのライヴDVDを見ていたら????なんといるではないか!John Randall君が・・・うっそぉー!風貌が全然違っている。
ロングヘアーで髭ボーボーでぽっちゃりむっちゃりしていて若き日のスティーヴ・アールの容貌をしていた。
へぇー・・・もう10年選手だったのか・・・!
これから要チェックを入れねばならんアーチストだなぁ



セットリストは以下の通り

Here I Am
Orphan Girl
Love And Happiness
Red Dirt Girl
To Know Him Is To Love Him
Spanish Is A Loving Tongue
In My Dreams
Strong Hand
Evangeline
Didn't Leave Nobody But The Baby
A Love That Will Never Grow Old
Goin' Back To Harlan
If I Needed You
For No One
Michelangelo
After The Gold Rush
The Pearl
Sweetheart Of The Rodeo
Boy From Tupelo
Bright Morning Stars

Encores:
Boulder To Birmingham
Save The Last Dance For Me